株式投資をする際に、投資指標を知っているだけで、見方が大きく変わり、投資の成果もよくなります。
つまり、投資指標をうまく活用できれば、会社の収益性や安全性が分かり、そこから株価の予想も大まかにできるようになります。
今回は、株式投資をする上で知っておきたい5つの投資指標についてみていきます。
株価収益率(PER)
株価収益率(PER)は、現在の株価を1株あたり純利益で割った指標です。
つまり、1株あたり純利益の何倍で株が買われているかの指標です。
株価収益率(PER)は利益に対する株価の割安感や割高感が分かります。
株価収益率(PER)が同業他社や自社の過去の水準より、低いほど株価が割安であると判断されます。
なお、株価収益率(PER)の平均的な水準はだいたい15~20の間になっています。
株価純資産倍率(PBR)
株価純資産倍率(PBR)は、現在の株価を1株あたり純資産で割った指標になります。
つまり、1株あたり純資産に対する現在の株価が割安なのか割高なのかを判断する指標になります。
なお、純資産とは、会社が使える貯金額のことで、主に、過去の利益の積み重ね分と株主からの出資金の合計です。
例えば、1株あたり純資産が1,000円の会社を株価2,000円で購入した場合、本来1,000円の財産しか持っていない会社を2,000円で購入しているので、割高だと判断されます(ちなみに、株価純資産倍率は、2,000円÷1,000円=2倍)。
株価純資産倍率(PBR)は低いほど、株価が割安だと判断され、1倍をきるとかなり割安感があると言えます。
自己資本利益率(ROE)
自己資本利益率(ROE)は税引き後当期純利益を自己資本で割った指標で、株主が出資したお金を元手に、会社がどれだけ利益を上げたかを数値化したものです。
つまり、簡単に言うと、会社が自己資本を使ってどれ位効率的にお金を稼いでいるかを示す指標になります。
なお、自己資本とは、株主が出資したお金で、借入金のように会社が返済する必要がない純粋な投資額のことをいいます。
自己資本利益率(ROE)は高いほど良く、10%を上回ると投資対象として非常に優良と判断できます。
配当利回り
配当利回りは、1株あたり配当金を株価で割った指標です。
株価(つまり投資額)に対して、1年間に受け取れる配当の割合を表す指標になります。
配当利回りは、高いほど良いですが、会社の業績により金額の増減があります。
配当性向
配当性向は、配当金を税引き後当期純利益で割った指標になります。
言い換えると、稼いだ利益のうち配当金として株主に還元した割合ということになります。
配当性向は、会社の株主に対する利益配分の考え方を表す指標で、割合の高低による優劣はありません。
ちなみに、配当性向は、30%前後の企業が多くなっています。
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