賠償責任保険とは、偶然の事故によって損害賠償責任を負った際に補償される保険です。
賠償責任保険の主な保険商品には、①個人賠償責任保険、②PL保険(生産物賠償責任保険)、③施設所有管理者賠償責任保険、④請負業者賠償責任保険、⑤受託者賠償責任保険があります。
・・・と言われてもイメージがつかないので、具体的な保険を一緒に見てみましょう!
賠償責任保険の内容
個人賠償責任保険
日常生活における事故で、他人に怪我をさせたり、他人のものを損壊させたりしたことによって、損害賠償責任を負った際に備える保険です。
個人賠償責任保険は、個人を対象にしています。
・一つの契約で、家族全員が補償の対象になります。
(家族全員:本人、配偶者、生計を共にする同居親族と別居の未婚の子(=下宿している大学生)を指します。)
・業務遂行中の賠償事故は対象外です。
・借りたものに対しての賠償責任は対象外です。
PL保険(生産物賠償責任保険)
製造・販売した製品に欠陥があり、そのせいで他人に損害を与えてしまい、損害賠償責任を負ったときに備える保険です。
PL保険(生産物賠償責任保険)は、企業を対象にしています。
ex. ホテルや旅館の食事で食中毒が発生した場合や、電化製品から出火し火傷を負わせた場合等。
施設所有管理者賠償責任保険
施設の不備によって事故または施設内外で業務遂行中に生じた事故によって生じた賠償責任に備える保険です。
施設所有管理者賠償責任保険は、企業を対象にしています。
ex. 店内を清掃していたが、水濡れによりお客さんが転倒し、怪我を負わせてしまった場合等。
請負業者賠償責任保険
土木工事、清掃作業等の請負業務を遂行することによって生じた賠償責任に備える保険です。
請負業者賠償責任保険は、企業を対象にしています。
ex. 工事作業中に機械が転倒し、近隣の塀を損壊してしまった場合等。
受託者賠償責任保険
他人から預かった物品を破損や紛失させてしまった場合の賠償責任に備える保険です。
受託者賠償責任保険は、企業を対象にしています。
ex.ホテルが、クロークで顧客から預かった衣類や荷物の紛失や盗難により、法律上の損害賠償責任を負担した場合等
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