一定金額を決まったタイミングで投資することにより、価格変動によるリスクを抑えて投資する方法がドルコスト平均法です。
このドルコスト平均法は長期投資をする際には優れた方法と言われています。
今回は、ドルコスト平均法のメリット・デメリットと具体的な投資方法についてみていきましょう。
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法は、「定額」を「定期的」に「長期投資」する方法です。
例えば、10万円分の株式を毎月の月末に10年間買い続けるというのがドルコスト平均法の利用方法になります。
株の購入金額を毎回10万円と「定額」にすることで、1株の単価が低い時には購入口数が多くなり、反対に1株の単価が高い時には購入口数が少なくなります。
結果として、ドルコスト平均法を利用すれば、購入単価を平均化することができ、価格変動のブレによるリスクを最小限に抑えることができます。
メリット
ドルコスト平均法のメリットは、価格変動のブレを軽減できるため、投資のタイミングをあまり選ばずに始められることです。
投資は、安い時に買って、高い時に売るのが基本になりますので、本来は価格変動を観察し、売買のタイミングを見極めるのが非常に重要になります。
ただし、ドルコスト平均法を利用すれば、前述の通り、購入単価が平均化されるので、購入のタイミングはあまり重要ではなくなります。
よって、ドルコスト平均法を利用した投資は、いつでも始められので、初心者が取り組みやすい投資方法となります。
デメリット
ドルコスト平均法のデメリットは、購入単価が平均化されるので、安値で投資ができる機会を逸する可能性があることです。
株式市場では、何年に一度かは株価が暴落しています。
大きいものだけ上げると、2008年のリーマン・ショックや2020年の新型コロナショックです。
極端な話をすると、上記2つの大暴落時に一括で株式を購入した方が、ドルコスト平均法で分割購入した場合よりも購入単価が低くなり、売却時に利益が大きくなる可能性が高いです。
ドルコスト平均法を利用した具体的な投資方法について
ドルコスト平均法のキーワードは、「定額」、「定時」、「長期投資」でした。
特に「長期投資」に関しては、NISA制度との相性が非常に良いです。
NISA制度は簡単に言うと、配当金や売却益の税金が非課税になる制度ですが、NISA制度には長期投資をするための「つみたて投資枠」(旧:つみたてNISA)というものがあります。
つまり、ドルコスト平均法で確実に損失が出るリスクを抑えつつ、最終的に売却益が出た時に売却益を非課税にして、丸々利益をもらうことができます。
例えば、楽天証券やSBI証券などのネット証券を利用すれば、売買時の手数料も格安(又は0円)でNISA制度を利用したドルコスト平均法を行うことが可能になります。
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