ファイナンシャルプランナー3級(以下、FP3級)の試験実施団体は、①日本FP協会と②金財(きんざい)の2つがあります。
試験実施団体によって試験問題が異なるため、①日本FP協会か②金財(きんざい) のどちらかを選択して、受検することなります。
なお、 どちらの試験を受検しても、取得できる資格は「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」になります。
こだわりがない場合は、合格率の高い日本FP協会 の試験を受検することをお勧めします。
日本FP協会の試験の合格率は、平均で80%なのに対して、金財(きんざい)の試験の合格率は、平均で50%~60%であり、合格率に大きな差があるからです。
ここからは、日本FP協会のFP3級の試験についてご紹介します。
FP3級技能検定とは?
FP3級技能検定は、日本FP協会が実施する国家検定です。
FP3級技能検定は、①学科試験と②実技試験 の2つの試験があります。
学科試験と実技試験の両方に合格すると、「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができます。
また、学科もしくは実技のいずれかに合格すると一部合格となり、翌々年度末までに不合格だった方の試験に合格すれば、「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗ることができるようになります。
試験日程・試験時間・出題形式・合格基準
<試験日程> 毎月開催
<試験時間> ①学科試験 90分 ②実技試験 60分
試験時間に関しては、問題数に対して比較的余裕があります。
問題を解くのが早い方だと、学科試験で1時間程度、実技試験で40分程度で終わってしまう程度のボリュームです。
<出題形式> 学科、実務試験ともに多肢選択式 ①学科試験 全60問 ②実技試験 全20問
<合格基準> 正答率60%以上 ①学科試験 36問以上 ②実技試験 12問以上
FP3級の試験問題は、過去問と同一又は類似の問題が少なくとも6割以上出題されています。
そのため、過去問をすらすら解ける状態であれば、間違いなく合格できる試験です。
試験範囲
FP3級の試験は、学科・実技ともに以下の6つの分野から満遍なく出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
それぞれの分野でさらに細分された試験範囲がありますが、ほぼFP2級の試験範囲と同じになります。
1つの分野だけで相当なボリュームありますが、幸いなことにFP3級の試験で出題される問題は、偏りがあるため、網羅的に試験範囲の全分野を勉強するのではなく、過去問を参考に試験に出題される頻出事項だけを押さえることで合格できます。
受験手数料・試験会場・申請方法
<受験手数料>
学科と実技の試験でそれぞれ4,000円ずつです。
多くの人は学科と実技の試験を一緒に受験しますので、計 8,000円です。
<試験会場>
全国のテストセンター
<申請方法>
日本FP協会のホームページから、希望するテストセンターを予約して完了です。
※試験日時は各テストセンターで異なりますので、予約する際に確認して下さい。
※休止期間中は予約出来ませんので注意して下さい。
試験当日の持ち物
本人確認書類の原本(原則として、顔写真付きで氏名・生年月日が確認できる有効期限内のもの)
私物の持ち込みは出来ません(スマートフォン、腕時計、筆記用具、計算機、参考書等)。
これらはテストセンターに設置されている鍵付きのロッカー等に保管することになります。
メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸出しされます。
計算問題については、試験画面上に表示される計算機を利用することができます。
合否結果
受検日の翌月中旬頃に日本FP協会ホームページで確認ができます。(合格発表日の朝10時より)
合格者には合格証書、一部合格者には一部合格証が普通郵便で発送されます。
不合格者には発送物はありません。