生命保険の契約後、家族構成の変化等により契約の見直しが必要な場合が出てくると思います。
今回は、そんな時に利用できる制度や方法をご紹介します!
保険金額の増額と減額
現在の保険金額を増額したり、減額したりすることが出来ます。
また、特約を付加することも可能です。(保険料は付加時の年齢で計算されます)
払済保険
払済保険とは、保険料の支払いを中止して、その時点の解約返戻金を用いて一時払いで元の契約と同じ種類の保険に変更することを指しています。
払済保険に変更した時点で、以後の保険料の支払いは無くなりますが、保険金額は元の契約よりも少なくなり、また特約部分は消滅します。(保険期間は元の契約と同じです!)
払済保険はどのような時に使うのが良いのでしょうか・・・?
例えば、保険料の支払いが難しくなってきた時や子供が大きくなって大きな保障が必要なくなった時に
払済保険を検討してみるのが良いかと思います。
延長保険
延長保険とは、保険料の支払いを中止して、その時点の解約返戻金を用いて元の契約の保険金額を変えずに、一時払いの定期保険に変更することを指しています。
延長保険に変更した時点で、以後の保険料の支払いは無くなりますが、保険期間は元の契約よりも短くなり、また特約部分は消滅します。(保険金額は元の契約と同じです!)
延長保険はどのような時に使うのが良いのでしょうか・・・?
例えば、保険料の支払いが難しくなってきた時や保険料の支払いを中止したいが、保障内容や死亡保障額等はキープしたい時に
延長保険を検討してみるのが良いかと思います。
払済保険と延長保険の違いは、保険期間を取るか、保障内容を取るか、です。
また、払済保険にした場合の解約返戻金は契約時の予定利率で運用されて増えていく一方、延長保険にした場合の解約返戻金は消滅します。
契約転換制度
契約転換制度とは、現在の契約を下取りに出して、新たな保険を契約する方法です。
現在の契約の責任準備金や配当金を、新しい契約の一部(または新しい契約の保険料の一部)に充てることで、新規契約を結ぶよりは保険料の負担が軽減されます。(一般的に元の契約は消滅します。)
ここで注意!
契約転換制度は同じ生命保険会社でなければ利用できません。また、告知(または診査)が必要になります。
そもそも契約転換制度を取り扱わない保険会社もあるので、よく確認しましょう!
契約者貸付制度
契約者貸付制度とは、解約返戻金の一部(一般的に8~9割)を保険会社から借り入れできる制度を指します。(貸付なので、所定の利息が発生します。)
契約者貸付制度のメリットは、保険契約を継続させたまま、金利が低い借入ができることです。
しかしながら、解約返戻金を基に借入を行うので、解約返戻金がない場合や元金と利息が解約返戻金を上回る場合は契約者貸付制度を利用できません。
今回は、保険の見直し際に使える便利な制度をご紹介しました。
人生の中でターニングポイントが訪れることはしばしばあります。
保険の見直しは面倒だな・・・と思ってしまいがちですが、便利な制度もあるのでもし見直しが必要になった際は積極的に検討してみて下さい!
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