生命保険には、1.死亡保険、2.生存保険、3.生死混合保険 の3種類があります。
(生命保険の種類については、生命保険の種類と用語の整理もご参照下さい!)
今回は、生命保険の保険料と配当の仕組みについて取り上げていきます。
保険料の仕組み
保険料算定の基礎は3つ
生命保険の保険料は、下記3つの予定基礎率に基づいて算定されています。
1.予定死亡率:統計に基づいて、性別・年齢ごとに算出した死亡率。
ex. 死亡することで支払いが発生する保険の場合は、予定死亡率が下がると保険料が下がります。
(保険会社が支払う保険金が減るためです!)
2.予定利率:保険会社が予め見込んでいる運用利回り。
ex. 予定利率が上がると、保険料は下がります。
(運用が上手くいっており収益が上がるからです!)
3.予定事業費率:保険会社が事業を運営するにあたって必要な費用。
ex. 予定事業費率が下がると、保険料は下がります。
(コストが少なくなれば・・・当然ですね!)
保険料の構成は2つ
生命保険の保険料は、下記2つによって構成されています。
1.純保険料:保険会社が支払う保険金に充てられる部分
(さらに細かく分けると、死亡保険料と生存保険料があります。)
⇒予定死亡率と予定利率を基に計算されます。
2.付加保険料:保険会社が事業を維持するための費用
⇒予定事業費率を基に計算されます。
配当金の仕組み
配当金の支払いがある保険とない保険がある!
まず、配当金の仕組みをご紹介する前に、配当金の支払いがある保険とない保険があることをご紹介します。配当がある方が保険料が高く設定されています。
<配当有り>
・有配当保険(3利源配当型):死差益・利差益・費差益の3つから配当金が受け取れます。
・準有配当保険(利差配当付保険):利差益のみから配当金が受け取れます。
<配当無し>
・無配当保険
配当金が発生する条件
出来れば配当金を受け取りたい!という方が多いのではないでしょうか。
簡単にご紹介すると、配当金が受け取れる条件は、
保険会社が受け取った保険料-保険会社の実際のコスト=剰余金(配当金)
となります。
剰余金を財源にして、保険会社は契約者に配当金を支払う仕組みになっているのですが、剰余金はなぜ発生するのでしょうか。
それは、冒頭でご紹介した3つの予定基礎率を基に算出された保険料と実際のコストで差額が生じるからです。
通常は、保険会社が受け取った保険料 > 保険会社の実際のコスト となるため、剰余金が発生します。
剰余金は3つの種類があります。(3つの予定基礎率があるので、剰余金の種類も3つですね♪)
2.利差益:予定利率で見込んでいた運営収益よりも、実際の運営収益が多い場合に発生。
3.費差益:予定事業費率で見込んでいた経費よりも、実際の経費が少ない場合に発生。
3つ全ての配当を受け取りたい場合は、有配当保険を選ぶことになります。
ただし、保険料もその分高くなってしまうので、よく検討して自分に合った生命保険を選びましょう!
保険選びに迷った時や、更に詳しく話を聞いてみたい時は、お気軽にお問合せ下さい♪
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