建築基準法とは

建築基準法とは、建物の設計、施工、使用、維持管理などに関する基準を定めた法律で、公共の安全と健康を保護することを目的としています。

建築基準法には、建築物の構造耐震性防火性建物の高さ建蔽率容積率などの規定が含まれています。

これらの規定は、建物の設計や施工において、必要な安全性や快適性を確保するための「最低限度の基準」となっています。

また、建築基準法に基づく検査や許可制度があり、建築物の新築、増築、改築、解体などには、都道府県や市町村の建築行政に対して、事前に申請や届け出を行う必要があります

建築基準法で知っておきたい論点は、以下の3つになります。

  • 道路に関する規制
  • 建蔽率
  • 容積率

道路に関する規制

建築基準法の道路に関する規制は2つに分かれます。

セットバックと②接道義務についてです。

セットバックについて

建築基準法では、道幅4m以上ある道路のみを道路としています

ただし、建築基準法の適用前(1949年)にすでに道路として機能しており、特定行政庁(区や市など)の指定を受けた道路は特別に建築基準法の道路になります(以下、2項道路といいます)。

また、2項道路に面している土地で建物の建て替えが生じた場合、道幅が4mになるように調整が生じます

これをセットバックといいます。

具体的には、道路の中心線から2m後退した線が新しい道路境界線とみなされます。

よって、新しく建てられる建物は、今まで建っていた建物よりセットバック部分だけ後退したところに建設しなければいけません。

また、セットバック部分に関しては、建蔽率や容積率の算定基礎に含まれないので、新しく建てる建物は建て替え前の建物より小さくなりやすいです。

接道義務について

建築基準法では、建物の敷地は、道路に接することが義務付けられています(接道義務といいます)

具体的には、建物の敷地に隣接する建築基準法上の道路に、2m以上接していることが必要になります。

接道義務は、建物の安全性公共の利益を保護するために設けられています。

建物に接する道路には、消防車や救急車などの緊急車両が通行できる必要があります。

また、災害時には、建物からの脱出経路としても重要になります。

建蔽率

建蔽率とは、土地面積に対して、建物が占める面積の割合を表す指標です。

建築基準法においては、土地利用の適正化や都市計画の観点から、建蔽率の制限が設けられています。

建蔽率は30%~80%までと場所ごとに異なっており、建築物の面積はその建蔽率を超えてはいけません

容積率

容積率とは、土地の一定面積に対して、建物の体積が占める割合を表す指標です。

例えば、土地100㎡のところに、1階~3階まで床面積が各80㎡の建物があれば、容積率は80㎡×3÷100㎡=240%ということになります。

建築基準法においては、都市計画の適正化や建物の高層化を抑制するため、容積率の制限が設けられています。

容積率は場所ごとに定められており、建物の体積はその容積率を超えてはいけません

容積率が制限されることにより、建物の高層化を抑制し、景観や環境の保全につながります。