外貨預金のメリットとデメリットについて

国内の金利と国外の金利の差が開いている昨今では、外貨預金での資産運用を考えている人は多いのではないでしょうか?

今回は、外貨預金を始める前に知っておきたいメリット・デメリットについて説明していきます。

外貨預金とは

外貨預金とは、米ドル、豪ドル、ユーロなどの諸外国の通貨で預金を行うことです。

外貨預金は必ずしも海外の銀行にお金を預ける必要はなく、国内の銀行でも外貨預金をすることができます。

お勧めとしては、楽天銀行やSBI新生銀行などのネット銀行です。

外貨預金のメリット

外貨預金のメリットは、以下の2つになります。

  • 金利が高い
  • 為替差益を得られることがある

金利が高い

日本の全体の金利が海外に比べて相対的に低すぎるため、外貨預金の金利は、日本の預金の金利より非常に高い傾向にあります。

為替差益を得られることがある

為替相場の変動により外貨預金は為替差益を得られる可能性があります

例えば、100万円を外貨預金に預け入れた時の為替相場が100円で、引き出し時の為替相場が120円であれば、それだけで20万円の為替差益を得られることになります。

外貨預金のデメリット

外貨預金のデメリットは以下の4つになります。

  • 預金保険制度の対象外である
  • 為替差損が発生する場合がある
  • 為替手数料がかかる
  • 為替レートが銀行に有利になっている

預金保険制度の対象外である

例えば、国内の普通預金の場合、1000万円+その利息分までは、仮に銀行が破綻しても預金残高が保護されます

しかし、外貨預金は預金保険制度の対象外のため、仮に銀行が破綻した場合、預金残高は一切保護されないことになります。

為替差損が発生する場合がある

例えば、100万円を外貨預金に預け入れた時の為替相場が100円で、引き出し時の為替相場が80円であれば、それだけで20万円の為替差損を被ることになります。

為替手数料がかかる

銀行によって為替手数料は異なりますが、外貨預金への預入時(円を外貨に換える時)と、外貨預金からの引き出し時(外貨を円に換える時)に、それぞれ為替手数料が生じます

例えば、預入時と引き出し時にそれぞれ0.5円ずつの為替手数料がかかるのならば、最低でも1円以上為替レートが上昇していない限り、元本割れが生じることになります。

為替レートが銀行に有利になっている

外貨預金の取引をする場合、実はTTSTTBという2つの為替レートがあります。

TTSとは、円を外貨に換えるレートで、外貨預金の預入時に適用される為替レートになります。

TTBとは、外貨を円に換えるレートで、外貨預金の引き出し時に適用されるレートになります。

そして、TTSのレートはTTBのレートより高く設定されています

例えば、米1ドルにつき50銭だけTTB(例:99.5円)の方がTTS(例:100円)より安く設定されていた場合、引き出し時の為替相場が預入時の為替相場より50銭以上円安にならないと、元本割れをすることになります。

ちなみに、為替レートと3つ目で説明した為替手数料は別の概念なので注意が必要です。