かんぽ生命と共済の保険商品について

かんぽ生命は、一般的な保険会社と同様に定期保険・終身保険等を取り扱っていますが、
加入限度額が設定されています。

共済は、各都道府県単位で加入するものや、農協が取り扱うもの等があります。
営利を目的としていないので、組合員とその家族にお手軽な掛金で保障を提供しています。

今回は、「かんぽ生命」と「共済」の保険商品についてご紹介します。

かんぽ生命の保険商品

かんぽ生命は、日本郵政グループの株式会社かんぽ生命保険が運営しています。

かんぽ生命の特長

1. 加入限度額は原則1,000万円
(被保険者が満20歳以上55歳以下の場合、一定の条件を満たすと累計で2,000万円
2. 加入時、医師の診査不要
3. 職業による加入制限無し
4. 死亡保険金が支払われる際に、加入後から1年6ヶ月経過し、不慮の事故等で死亡(またはその事故の日から180日以内に死亡)した場合、保険金が2倍受け取れる。

かんぽ生命のメリットは、全国の郵便局から加入できることです。
手続きが簡単なので保険に入りやすいのですが、簡易保険なので保険金額が小口となっています。

共済保険の商品

こくみん共済

こくみん共済は、こくみん共済coop(全労済)が取り扱っています。
(こくみん共済coopは、各地域の生協や労済による58会員で構成されている連合会です)

こくみんの共済coopの特長

1. 年齢・性別を問わず保険料(掛金)が一律。
(何口かけるかによって、保障の手厚さが変わります。
2. 1年間で集めた掛金のうち、余りを割戻金として返金してくれる。
(返金金額はその年によって変動がありますが、割戻金がある場合、実質の月々の掛金は安くなるので少しお得!
3. 保障内容が全国一律。また、総合タイプに加入すると幅広く保障を受けられる。

こくみん共済のメリットは、年齢・性別を問わず掛金が一律であることです。
そのため、若いうちは掛金が割高に感じると思いますが、年齢を重ねると掛金が割安です。
(民間の保険は、加入時の年齢によって保険金が異なり、加入する年齢が高くなると保険料も高くなります。)
ただし、入るコースによって加入できる年齢に制限があるので注意が必要です。

また、保障内容も全国一律です。
(都道府県民共済は、各地域毎に保障内容が異なります。)

都道府県民共済

都道府県民共済は、厚生労働省から認可を受けた全国生協連と都道府県から認可を受けた各生活協同組合が運営しています。

都道府県民共済の特長

1. 年齢・性別を問わず保険料(掛金)が一律。
(月々の掛金によって、保障内容が異なります。)
2. 1年間で集めた掛金のうち、余りを割戻金として還元してくれる。
3. 加入時、医師の診査不要
4. 特約を付加できる。(医療特約、がん特約等)

都道府県民共済のメリットは、年齢・性別を問わず掛金が一律であることです。
(ただし、加入できる年齢に制限があるので注意が必要です。また、加入する前に共済金(200円程)を支払います。こちらは、解約時に返金されます。)

こくみん共済との違いは、各地域毎で保障内容が異なる点加入できる人はその地域に住んでいる人か働いている人になる点です。

また、こくみん共済はコースによって一生涯保障が続くものがありますが、
都道府県民共済は、一生涯の保障は無く、最長で85歳までの保障となります。

JA共済

JA共済は、農業に関係する団体である農業協同組合と全国共済農業協同組合連合会が運営しています。

JA共済と聞くと、農業に携わる人しか入れないイメージがあると思いますが、
実際は携わらない人でも出資金を払うことで加入することが出来ます。
(農家組合員:正組合員、出資金を払って加入:准組合員)

准組合員は、正組合員と同様にJAの他の事業も利用可能です。

JA共済の特長

1. 加入時の年齢によって保険料が異なる。(民間の保険会社と同じです)
2. 1年間で集めた掛金のうち、余りを割戻金(配当)として還元してくれる。
3. 一生涯保障が充実。

JA共済のメリットは、他の共済と異なり、一生涯の保障が充実していることです。
そのため、民間の保険会社と同様に加入時の年齢によって保険料が異なりますが、
余りを割戻金(配当)として還元してくれます。


今回は、「かんぽ生命」と「共済」の保険商品についてご紹介しました。
どちらの保険も、簡単な手続きで入りやすくなっていますが、
かんぽ生命にも各共済にもメリットとデメリットがありますので、
加入を検討する際は、保険料(掛金)や条件をよく確認しましょう!