第三分野の保険とは、生命保険(第一分野)や損害保険(第二分野)のいずれにも属さない種類の保険ことで、病気や怪我、介護等に備えるための保険です。
今回は、第三分野の保険である、1.医療保険、2.がん保険、3.生前給付型保険について見てみましょう。
医療保険
医療保険とは、病気や怪我による入院や手術に備える保険です。
加入する保険の種類によって異なりますが、1回の入院で保険料の支払日数の限度が設定されています。(例えば、60日、120日等)
ここで注意したいのが、もし退院日の翌日から180日以内に同じ病気で再入院してしまうと、前回の入院と合算されてしまい、1回の入院とみなされてしまいますので気を付けましょう。
また、医療保険は入院中でも請求可能ですので、保険料を早く受け取りたい場合は忘れずに手続きを行いましょう。
他には、終身型と更新型(定期型)があったり、出産時の正常分娩や美容整形に伴う手術等は補償の対象外であったりするので、ご自身に合った医療保険を検索し、内容をよく検討した上で加入することをおすすめします。(先進医療特約等オプションをつけることも可能。)
補足1:終身型は、定年後も保険料を継続して払い続けるものと、何歳までに払い済み(加入時の年齢による。例えば、20歳で加入した場合60歳まで等)にするものがあります。
後者の方が保険料は高めになりますが、払い済み後も死亡するまで補償は一生涯続きます。
補足2:更新型(定期型)は、申し出がない限り自動更新され、更新時の年齢によって保険料が上がります。
ただし、健康状態に関わらず更新することが可能です。
がん保険
がん保険とは、がんに限定した保険です。こちらも終身型と定期型があります。
(白血病や脳腫瘍等も「がん」というカテゴリーに属しています。)
がん保険診断給付金:がんと診断された際に受け取れる
がん入院給付金 :がんで入院した際に受け取れる(入院初日から日数無制限)
がん手術給付金 :がんで手術をした際に受け取れる(手術の種類に応じて給付)
がん死亡保険金 :がんを原因として死亡した際に受け取れる
がん保険でのポイントは、入院した際に医療保険とは異なり、日数無制限で給付金が出ることです。(もし入院が長引いても安心ですね。)
しかしながら、一般的にがん保険加入後90日間(3ヶ月)程の免責期間が設けられており、この期間にがんの診断を受けてしまうと、契約は無効となってしまいますので注意が必要です。
2人に1人が何かしらのがんに罹患すると言われる時代、健康なうちに備えることも一つの手段ですね。
生前給付型保険
特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)
特定疾病保障保険(三大疾病保障保険)とは、3大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)の診断があり、保険の所定の状態になった際に、生存中に死亡保険金と同額の特定疾病保険金を受け取ることが出来ます。
なお、保険金を受け取った時点で契約は終了となり、その後死亡した場合でも死亡保険金は支払われません。
また、特定疾病保険金を受け取らず死亡した場合は、死亡原因を問わず、死亡保険金を受け取ることが出来ます。
リビングニーズ特約
リビングニーズ特約とは、原因を問わず、余命6ヶ月以内と診断された際に、生存中に死亡保険金を前倒しで受け取ることが出来ます。
死亡保険金の全部または一部から希望の金額が受け取れますが、支払額は死亡保険金額の範囲内で、請求保険金額から6ヶ月分の保険料と利息を差し引いた金額となります。(最高で3,000万円)
また、通常特約には特約保険料が発生しますが、リビングニーズ特約は特約保険料は必要ありません。
保険が必要かな?と考えている方は、ご自身のライフスタイルに合わせて柔軟に保険を選んでみて下さい。
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